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歴史/学園ファンタジー/ボーイズラブ小説『SHINOBI―忍―』 ■SHINOBI―忍―

時は現代―――。
武田信玄公のもとで活躍した忍びの末裔・疾風と銀牙は、何者かが狙っている『風林火山宝玉書』と、信玄公の御側室・春乃姫の末裔・香田翔という高校生を守るために東京へと向かった!? 歴史/学園バトルファンタジーBL!?
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ライト感覚のBL小説&漫画制作工房ブログです。ボーイズラブ・メンズラブ・JUNE・やおい・ショタ満載。甘切ほのぼの系からちょいH系まで幅広ジャンル。学園・ファンタジー・歴史・年の差・業界・リーマンなどなど。その他アニメ話や各種雑記有。

俺の可愛いサンタ-4 《5》


ボーイズラブ小説:俺の可愛いサンタ
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 ぎこちない挨拶を交した後、歩はルカの心の内を探るように見つめ続けた。
「そう言えば……ルカはうちの大学の学生じゃないの?」
「え? あ……はい」
 いきなりそう尋ねられて、ルカは思わず困惑した顔をしている。
 ルカがこの世界の人間じゃないことや、サンタクロースの見習生だったことはもちろん周囲には秘密だ。
 俺や加藤先輩ぐらいしか本当のことを知っている奴はいない。
 その所為か、周りの人間達の中には必要以上にルカのことを知りたがる奴も少なくなかった。
 素性のよく分からないルカの存在を、よりミステリアスに感じてしまうからなのだろう。
「ねぇねぇ、ルカってどこに住んでるの? 僕は池袋なんだけど………卒業した学校とかは?」
「あ、あの……」
 案の定、歩の質問責めがはじまった。
 しかし、このままでは本当のことを話せないルカが可哀相なので、いつものように俺が助け船を出すことになるのだった。
「あ…あは、は……な、何だよ、歩は知らなかったのか? ルカの実家はさ……俺の実家の近くなんだよ。ず、ずっと昔から知ってるっていうか……遠い親戚っていうか……」
 殆どが口から出任せで申し訳ないが、ルカの秘密を守るにはこれしかない。
「ふーん。先輩って長野でしたよね? ルカも長野出身だったんだ」
「そ、そうそう! お、おばさんにも宜しく頼むって言われてるしな……だからって訳じゃないけど、今は一緒に住んでるから……」
「え?」
 いきなり歩が驚いたように聞き返した。
「先輩とルカ……一緒に住んでるんですか?」
「へ? あ、ああ。もう一年になるかな………なぁ、ルカ」
「あ……うん」
 柔らかい笑みを浮かべながらルカがそう頷くと、その幸せそうな顔を歩がじっと見据えていた。

「……ふーん、一緒に住んでるんだ」

「え?」

 聞こえるか聞こえないかくらいのその小さな囁きを聞いてしまったルカは、たまらなく不安そうに揺れる瞳で目の前の歩を見つめた。
 歩のその綺麗な瞳の奥には、何か微かに挑戦的な炎が燻っているような気がした。
 おそらく、この時のルカはそのことを既に感じていたのかもしれない。
「……どうした、ルカ?」
「え? あ……な、何でもないよ……あは、は……」
 さっきから様子が変なので俺が突然尋ねると、ルカは大丈夫だよと笑って誤魔化した。
「いいか、何かあったら……ちゃんと言えよ」
「うん、分かってる……」
 そんな二人のやりとりを見ていた歩が、今度は甘えたように俺の右腕に腕を絡めてきた。
「……な――んちゃってぇッ! あははっ……ねぇねぇ先輩、僕も一緒に住ませてよっ」
「なッ! バ、バカッ……うちのアパートは狭いんだからそんなに住めるわけないだろッ」
「え――ッ!? じゃあ、どっかに引っ越せばいいじゃん」
「あのなぁ……」
 冗談が過ぎるだろうと俺が言い掛けた時、長身の爽やかそうなイケメン青年がクスクスと小さく笑ってダッフルコートを脱ぎながらやってきた。
「……おいおい、あんまりからかうなよ……歩。後藤が可哀相だろ?」
「あ、藤野」
 その青年の顔を見るなり、歩は落胆したようにやれやれと肩を竦めた。
「げげッ、藤野修二かよッ」
 藤野修二(ふじの・しゅうじ)は、俺と同じ学部でサークルまで一緒という腐れ縁な奴である。


【To be continued】

俺の可愛いサンタ-4 《4》


ボーイズラブ小説:俺の可愛いサンタ
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2007年12月
クリスマス企画小説シリーズ第4弾/後藤圭×月夜野ルカ
【R18/ボーイズラブ/ファンタジーラブコメ】
※性描写のある小説ですので苦手な方はご注意下さい。


「あ、あのさ…ルカ……」
 そう言い掛けた俺の背中に、いきなり誰かが抱きついてきた。

「わぁっ! 圭先輩見っけ!」

「へ!?」

 慌てて振り返ってみると、同じ大学のサークルの後輩である河合歩(かわい・あゆむ)だった。

「あ、歩ッ!?」

「ふふ……見つけちゃいましたよ、先輩」

 じゃれつくように、背中から俺の首に両腕を廻してしがみついたまま、歩は甘えた声で耳元にそう囁いてきた。
「な、何だよ……お前も来てたのか?」
「あれぇ? やだなぁ、先輩に会いたかったから来ちゃったんですよ」
 そう言ってニッコリ笑うと、歩は柔らかそうな頬を背中越しに俺の頬にすり寄せた。
「お、おい……こら、離れろって」
 必要以上にまとわりついてくる歩の身体を離そうとするが、なかなか離れそうな気配はなかった。
「いいじゃないですか。そんなに照れなくたって」
「そ、そんなんじゃないって……」
 歩は、今年うちの大学に入ってきた俺の可愛い後輩だ。
 薄栗色のサラサラした髪に、まだあどけなさの残る茶褐色の悪戯っぽい瞳。
 小柄で可愛らしい天使のような外見とは裏腹に、甘えん坊で我儘なところもあるのだが、大学ではファンクラブみたいなものができるほど人気がある。
 なんでも、高校生の頃から『メンズ通信』や『メンズ・ノン』などのファッション雑誌でモデルをやっているらしい。
 歩が俺たちのサークルに入ってきてから親しく話すようになったのだが、最近は特に俺の周囲に現れるようになった気がする。

「あれ?」

 ふと目をとめた歩が、俺の横に座っているルカに気がついた。
「あのぉ……先輩のお友達?」
「あ……あは…は、紹介するよ。えっと……こいつはルカ……月夜野ルカ」
 まずは俺の隣にいるルカを紹介した。
 複雑な表情で歩を見つめているルカの横顔に、俺は僅かな胸騒ぎを覚えた。
「そ、それでな、ルカ? こっちが……」
 ルカに歩を紹介しようとして俺がそう言い掛けた途端、歩が自ら自己紹介をはじめたのだ。
「初めまして。僕は圭先輩の後輩で河合歩です。どうぞよろしく……歩って呼んで下さいね」
「あ……は、初めまして……ルカです。こちらこそ……よろしく……」
 ぎこちない挨拶を交した後、歩はルカの心の内を探るように見つめ続けた。
「そう言えば……ルカはうちの大学の学生じゃないの?」
「え? あ……はい」


【To be continued】

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