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歴史/学園ファンタジー/ボーイズラブ小説『SHINOBI―忍―』 ■SHINOBI―忍―

時は現代―――。
武田信玄公のもとで活躍した忍びの末裔・疾風と銀牙は、何者かが狙っている『風林火山宝玉書』と、信玄公の御側室・春乃姫の末裔・香田翔という高校生を守るために東京へと向かった!? 歴史/学園バトルファンタジーBL!?
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俺の可愛いサンタ-4 《1》


ボーイズラブ小説:俺の可愛いサンタ
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2007年12月
クリスマス企画小説シリーズ第4弾/後藤圭×月夜野ルカ
【R18/ボーイズラブ/ファンタジーラブコメ】
※性描写のある小説ですので苦手な方はご注意下さい。

俺の可愛いサンタ-4 《1》


 今日は12月24日、クリスマスイブ…―――。

 クリスマスキャロルが流れる街並みをたくさんの恋人同士が寄り添って歩いている。
 まるで今日がふたりにとって特別な日であるかのように…―――。


「乾杯―――ッ!」

 乾杯の音頭とともに、あちらこちらでカチンとグラスとグラスをつけ鳴らす音が響いていた。

「乾杯―――ッ!」

「メリクリ―――ッ!」

 店内に流れる軽快なクリスマスソングとあちこちで弾けるクラッカーの音。
 幹事役の加藤先輩の絶妙な仕切りで、クリスマスパーティーという名の盛大な飲み会が大学近くの洋風居酒屋ではじまったのである。
 声をかけられて集まった大学の友達やバイト先の仲間、小中高の同窓生やちょっとした知り合いなど、たくさんの人達で店内は貸し切り状態だった。

「うわーっ、凄ぇ……もう満席じゃん」

 店内を見渡して思わず驚きの声を上げた俺―――後藤圭(ごとう・けい)ももちろんこのクリスマスパーティーに呼ばれていた。
 俺は加藤先輩と同じ大学の二年生で、これまたバイト先のピザ屋でも一緒に働いている超腐れ縁な仕事仲間でもある。
 今年は盛大なクリスマスパーティーをやるぞ、と突然言って驚かされたりしたけど、たまにはこんな賑やかな飲み会も悪くない。
 まぁ、加藤先輩にとっては集まった女性陣から好みのタイプをチェックする合コン的要素が強いんだろうけど。
 メインカウンターのバーテンから注文したコークハイを2つ受け取ると、混雑している店内を縫うようにして奥のミニカウンターへ戻ろうとしていた時だった。
「よぉ、後藤っ! 相変わらずシケたツラして何やってんだよ」
「あ、加藤先輩」
 呼ばれて振り返ると、サンタクロースの衣裳を着た加藤丈一郎が立っていた。
「いやー凄い人っすねぇ、先輩。こんなに集まるなんて思ってなかったからビックリっすよ」
「まぁな、お前もジャンジャン飲んどけよっ。俺のおごりにしといてやるからさ……あっはっはっは!」
「あはは…は……っていうか、俺もちゃんと会費払ってますけど……」
「まぁまぁ、冗談だっちゅーの冗談………あれ? ところでルカちゃんは?」
「ああ、ルカならあっちのカウンターのところに……」
 そう言って俺が指差した先には、数人の男たちに囲まれて困ったような顔をしている可愛らしい男の子がいた。
 その男たちの会話が微かに聞こえてくる。
「ねぇねぇ、こっちで一緒に飲もうよ」
「そうだよ、ひとりじゃ寂しいじゃん」
「あ……あの……」
「よかったらさぁ、俺たちとこれからドライブにでも行かない?」
 明らかにナンパ野郎たちだ。
「何だ、アイツら」
 しつこく言い寄るあのホスト風の男ふたりは、おそらくナンパ目的にやってきたうちの大学の生徒だろう。
「よーし」
「お、おいっ! ご、後藤っ!?」
 俺は、そのままそいつらのところに向かって足早に歩いていくと後ろから声を掛けた。

「ルカ、どうしたんだ?」

「あ、圭ちゃんっ!」

 ずっと困った表情をしたまま俯いていたその可愛らしい顔が、戻ってきた俺の顔を見るなり安堵したようにパッと明るくなった。
「は? マ、マジかよ……」
「ちぇっ、何だよ。ヤロー連れかよぉ」
 そのナンパ野郎たちも、連れの男がいることを知ってガッカリしたような顔をしている。
「おいッ! ちょっと待てッ、お前ら! 今日ここでナンパなんて……この幹事さまがいる限り許さないぞッ!」
 そう言いながら、サンタ姿の加藤先輩が男たちの前に仁王立ちになった。
「ちッ、行こうぜ」
「ああ」
 面倒なことは御免だとばかり、そのままそのナンパ野郎たちは店を出て行ってしまった。
「はっはっは……ナンパ野郎が、ざまーみろっちゅーの」


【To be continued】

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