俺の可愛いサンタ-4 《3》

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季節はずれでスミマセン☆
本日より小説再開します!
2007年12月
クリスマス企画小説シリーズ第4弾/後藤圭×月夜野ルカ
【R18/ボーイズラブ/ファンタジーラブコメ】
※性描写のある小説ですので苦手な方はご注意下さい。
「……ったく、冗談は顔だけにしといてくれっちゅーの」
さっきからずっとひとりでブツブツと独り言を言っている俺の顔を、ルカが後ろから不思議そうに覗き込んだ。
「どうしたの? 圭ちゃん?」
「へっ!? あっ…あ…ははっ…な、何でもないよっ!」
俺はルカの顔を見るなり慌てて笑って誤魔化した。
「そぉ?」
キラキラと輝くこの可愛らしい大きな瞳で見つめられると、俺の鼓動は高鳴ってしまい、思わず何も言えなくなってしまうのだ。
「あ、あは…はは…っ!」
俺は、頭を掻きながら照れたように笑った。
この可愛らしい男の子が、俺の大切な大切な恋人――月夜野ルカ(つきよの・るか)だ。
元々はサンタクロースの見習生だったが、去年のクリスマスイブにひょんなアクシデントから俺の部屋に墜ちてきたのだった。
それ以後、ルカは元の世界には帰らないで、俺の住んでいる小さな1Kアパートで一緒に暮らしている。
あれから一年…――。
色々なことがたくさんあったけど、俺たちはもう既にお互いがかけがえのない大切な存在になっていた。
「ほら、コークハイ。コーラで割ってあるから甘いぞ。まぁ、これならルカにも飲めるだろ?」
「わぁ! 有難う、圭ちゃん」
苦いお酒が苦手なルカの為に、さっきメインカウンターで作って貰ってきたやつだ。
いつもなら、ルカの大好きなカクテルを作って貰うところだが、今日はシェーカーを振れるバーテンが居ないらしいので仕方なく諦めるしかなかったのだ。
そこで、お手軽簡単に誰にでも作れるコークハイを作って貰ったのである。
「美味しいからって飲み過ぎんなよ」
「うん、分かってる」
俺もお酒は好きなほうだが、ルカもかなりイケる口らしい。
大体は楽しく飲んで騒いで寝てしまうのだが、その酔ったルカの艶っぽい表情には、いつもベッドまで運んでいくこの俺の理性を簡単に吹き飛ばしてしまうだけの力があるのだ。
その悩殺的に色っぽい表情を、こんなところで他の男なんかに絶対見せてやるもんか。
あの表情は、この俺だけのものなんだから…――。
「じゃ、乾杯しようぜ」
「うん」
そう言うと、俺とルカは熱く見つめ合いながらグラスを鳴らして乾杯した。
後ろで盛り上がり騒いでいる他の奴らの声など、もちろん『二人の世界』にいる俺たちにはもう何も聞こえはしない。
「……今日は……俺たちの記念日だな」
「え?」
カウンターの上に置かれていたルカの手の上に俺の手を重ね、優しく握り締めた。
「ルカと……ルカとはじめて会った日……だろ?」
「圭ちゃん……」
ほんのりと薔薇色に頬を染めて、はにかんだように微笑んだルカの手のぬくもりをそっと握り返した。
このまま、これからも二人でずっと同じ時間を過ごしていきたい…――。
「あ、あのさ…ルカ……」
そう言い掛けた俺の背中に、いきなり誰かが抱きついてきた。
「わぁっ! 圭先輩見っけ!」
「へ!?」
慌てて振り返ってみると、同じ大学のサークルの後輩である河合歩(かわい・あゆむ)だった。
【To be continued】
スイマセンまだ続きます(笑)
俺の可愛いサンタ-4 《2》

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2007年12月
クリスマス企画小説シリーズ第4弾/後藤圭×月夜野ルカ
【R18/ボーイズラブ/ファンタジーラブコメ】
※性描写のある小説ですので苦手な方はご注意下さい。
俺の可愛いサンタ-4 《2》
「はっはっは……ナンパ野郎が、ざまーみろっちゅーの」
こんな無茶苦茶なことも平気でやったりする先輩だけど、俺たちはいつも危ないところを助けられているのだ。
「ナイスタイミングっ! さすが先輩っすね。俺ちょっと見直しちゃいましたよ」
「なぁに、どこの馬の骨だか分からん奴らに俺のテリトリーを荒らされちゃ叶わんからな。己の縄張りを死守したまでよ……あっはっは!」
「あ…は…は……そ、そうっすか……」
やっぱりだ。
案の定、加藤先輩はこのクリスマスパーティーでひとりでも多くの好みの女性と仲良くなるのが目的のようである。
まったく、縄張りとかテリトリーとか、ナンパの天下統一でも目指すつもりなのだろうか。
「圭ちゃんっ……先輩さんっ!」
「ルカっ!」
「ルカちゃん、大丈夫だったか?」
「あ、は、はい。迷惑かけちゃって……ごめんなさい……あ、あの…有難うございました」
そう言って、少女のような可愛らしい男の子がペコリと頭を下げた。
「……ったく、バカヤローっ! いつも言ってるだろ? 嫌なものは嫌だ、ってハッキリ断れるようになろうって。ああいった奴らには止めてくれってハッキリ言ってやったほうがいいんだぞっ」
「ご、ごめんなさい……圭ちゃん……」
俺がいきなり叱咤したので、驚いたルカはビクッと身体を竦ませて大きな瞳に涙を浮かべた。
「こら、何怒ってんだよ後藤っ! そもそもお前が一緒に居なかったのが悪いんじゃねぇかっ!」
「な、何でそうなるんすかっ!」
でも、確かに俺がルカをここに残したまま、メインカウンターにお酒を取りに行ってしまったのが悪かったのかもしれない。
「おっ、もうこんな時間かよ。んじゃ、俺はこれからビンゴゲームの準備があるから行くぜ」
「は?」
「じゃ、また後でな」
そう言いながら俺の背中をバシバシと叩くと、加藤先輩が俺の耳元に小声でひそひそと囁いた。
「この大馬鹿者めがっ!」
「な、何すか!?」
「いいか、良く聞けよ後藤。お前がしっかりしとらんと、今に本当にルカちゃんを誰かに奪われちまうぞ」
「え?」
いきなり真面目な顔でそう言われ、俺は思わず加藤先輩の顔を見遣った。
「いくら男の子とはいえ、ルカちゃんはあんなに可愛いんだぞ。さっきのような奴らがこれからどんどん現われたっておかしくない」
「あ……」
改めて危機感を煽られると、不思議なことにだんだんと不安に追い詰められていく。
「いいか。そうならないように、お前がルカちゃんをしっかり抱き締めといてやれよ」
「先輩……」
俺は思わず新たな真実を知って、胸が熱くなるのを感じた。
まさか、加藤先輩がこんなに俺とルカのことを心配してくれているなんて思ってもいなかったからだ。
だが、しかし…――。
「いやさー、最近お前がルカちゃんに逃げられちゃう夢ばっか見てるからさ。正夢になんなけりゃいいと思ってな」
「なッ、何すかそれぇぇ―――ッ!」
豪快に笑いながらその場を後にする加藤先輩に向かって俺は思わず叫んでいた。
一瞬でも感傷的になった自分が馬鹿だった。
「……ったく、冗談は顔だけにしといてくれっちゅーの」
さっきからずっとひとりでブツブツと独り言を言っている俺の顔を、ルカが後ろから不思議そうに覗き込んだ。
「どうしたの? 圭ちゃん?」
【To be continued】
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